――





はぁ~ よく寝た。


…ゥ ゥワッ!


寝返りを打ったら恭介さんが見下ろしてた。


「き、恭介さん」


「クククク…奥様、お目覚めですか?」


「な、何で恭介さん…此処に」


「ん?仕事が済んだから俺も昼寝してた」


一緒に寝てたのかぁ。


気がつかなかった。


「今何時ですか?」


「ん?今か、えぇっと…4時過ぎ」


「4時過ぎですか!」


慌てて起きようとするのを押し留められて


「まだこのままでいい」


『このままでいい』と云われても。


「ん?」


恭介さんの指が私の顔をたどってる。


「洗濯物を取り込まなきゃ」


「俺より洗濯物の方が大事か、ん?」


そんなの比べられないでしょうに。


前髪を掻き分けて、額にキスを落とす。


「恭介さん…」


「ん?」


恭介さんの唇は顔中にキスを落としてる。


「せ、洗濯物」


「フッ どんだけ洗濯物が大事なんだよ」


恭介さんが上半身を起こし、私を引っ張ってくれる。


「さ、洗濯物を取って来い」


「はい」


恭介さんの頬に


チュッ!


キスをして寝室を出た。