「もう…いいか?」


「えっ?」


「だから鼻を擦り付けるのはもういいかつってんの」


「嫌ですか?」


「ん、嫌じゃないけど…お前を襲いたくなるから」


「へっ?」


慌てて俺の首から離れ、でかい目をよりでかくして俺を見てる。


「襲われたら困るんだろ」


無言でコクコク頷いてる。


驚いて言葉がでないようだ。


「だから…な」


「あ、はい。分かりました…でも」


「ん?」


「だ、抱き着くのも…駄目ですか?」


フッ


何とも情けない顔と声。


「それくらいは大丈夫だ」


「はい」


ニコッと笑い胸に顔を埋めて


「おやすみなさい」


「志織」


「はい?」


顔を上げた志織の唇にそっと唇を重ね



「おやすみ」