「寝るか?」
「はい」
ベッドに入り
「あ~やっと家で寝れんな」
「フフフ…そうですね」
俺に擦り寄って来て首筋に鼻を擦り付けてる。
「ん?」
「フフフ…恭介さんの匂い」
「俺の匂い?」
此処何日かそんな事を云ってんな、そう云えば。
「フフフ…」
「ん、何が可笑しい?」
「安心するんですよ、恭介さんの匂いを嗅ぐと」
お前は本当に犬か!
「恭介さんの匂いをね胸一杯に吸い込むとね、この子も安心してるみたい。私が落ち着くからこの子も落ち着くんでしょうね」
「……」
ますます鼻を擦り付けてる。
ヤバいかも知れない。



