「志織」 「は、はい」 「そろそろ晩飯にすっか」 時間は6時だ。 「あ、はい」 膝から飛び降りて 「直ぐにしますから」 「ん」 「先にお風呂に入って下さい」 「ん、そうすっか」 やっと機嫌が直ったようだ。 これからこんなちょっとしたことで膨れたり拗ねたりすんのか。 はぁ~ 何か先が思いやられる。 まぁ、いつも俺の機嫌を取ってんだから少しの間くらいは仕方ないか。 ゆっくり風呂に入り ―― ― ガチャッ! 「ご飯出来てますよ」 「ん。先に髪乾かして来るから」 「はい」