志織の腕を掴んで俺の方へ引き寄せ
「キ、キャッ!」
膝の上に座らせ
「冗談だって」
「……」
「志織、拗ねんな」
「拗ねてません。き、恭介さん…本心じゃないんですか?い、いつも私がベッタリくっついてるのがうっとおしいんじゃないんですか?本当は、う、煩いとか思ってるんじゃないんですか?」
「……」
完全に拗ねてる。
「も、もういいです。帰りますから恭介さん自由にして下さい」
膝から立ち上がろうと
「志織、いい加減にしないと怒るぞ」
ちょっと声を荒げたのが怖かったのかビクッとし、目に一杯涙を浮かべてる。



