「お袋 何だって?」
志織を引き寄せながら
「ん?」
「つわりは大丈夫かって」
「ん」
「ち、ちょっと恭介さん」
志織の首筋に顔を埋めて
「ん?」
「な、何を」
「ん…志織の匂い」
一番安心する香りだ。
「ど、どうかしたんですか?」
「ん?いや、何でもない」
志織が出産で実家に帰る。
それも下手したら半年もだと聞いて取り乱してる自分がいる。
結婚してからずっと一緒にいるから別々になるなんて考えられない。
てか考えたことがない。
フッ
何だか女々しい気分だ。
情けない。
こんなこと志織に云えっかよ。



