「お袋、どれくらいまで働けるんだ?」
「そうね、人にもよるけど…志織ちゃんの場合は上司が貴方だから今年一杯は大丈夫じゃないかしら」
今年一杯か。
「分かった。で、もう一つ聞きたいんだけど」
「何?」
「実家で出産って?此処では駄目なのか?」
「そりゃ何たって初めての出産だし。心細いでしょう」
「俺がいる」
俺じゃ駄目なのか?
「はぁ?恭介、何を云ってんの。貴方は仕事もあるし だいたい貴方が居たって何の役にも立たないでしょうに」
役に立たないって
「お袋」
「あのね、赤ちゃんが産まれるの。志織ちゃんに。産んで直ぐに何でも出来ないでしょう。体も直ぐには回復しないし。志織ちゃんと一緒に赤ちゃんの面倒を見てくれる人がいるの。貴方に産まれたての赤ちゃんのお風呂が入れられる?おしめを替えられるの?」



