「赤ちゃんが出来た。来年、恭介さんパパです」


珍しく一緒に風呂に入って来たと思ったら


いきなり爆弾を投下してきた。


さすがに志織だ。


こんなサプライズを用意していたとは。


俺が…この俺が父親か。


って俺…父親に成れるのか?


今まで自分勝手に気儘に生きてきて志織と廻り合い志織に惚れ志織と他の奴と無意識に分けてる俺が…


父親に…


だけど志織を見ると


穏やかな温かい優しい顔で腹を撫でている。


それはもう母親の顔で


俺には正直まだ実感はないが志織は全身全霊で赤ん坊を感じて慈しみ守ろうとしている。


フッ 何だか妬ける。