「藤倉君、いらっしゃい」
振り向くと、綺麗な女性が
「やぁ、無理云って悪かったな」
「ううん。ちょうどキャンセルがあったから、うちとしてもありがたいのよ。…それより紹介してよ」
私を見て、ニコッと笑う。
「あっ、あぁ…うちの奥さん」
「はじめまして、志織です」
慌てて頭を下げる。
「フフフ…可愛い!ようこそいらっしゃいました。当旅館の女将の松山優子です」
丁寧にご挨拶を
「この人と旦那、この旅館の主人な、俺の大学の同窓生」
えっ?
私が驚いてると
「女将さん」
と、呼ぶ声がして
「まぁ、立ち話も何だから お部屋に案内しましょうね。後から改めてご挨拶に」



