「俺、犬とか猫とかと結婚したのか?」


「どう思います?」


「ん?」


指を恭介さんの唇に滑らせて


「わ、私…ペットですか?」


「フッ ペットなんかじゃねえよ。お前は…女だよ」


唇を触れていた指にキスを零し


「駄目?」


上目遣いで…


「……」


「ん?」


「が、我慢して下さい。向かいの部屋にお兄ちゃんいるし」


「フッ そうだな」


「はい」


「じゃあキスして」


「えっ?」


「俺にヤキモチ妬かせた罰な」


「き、恭介さん」


指が私の唇の輪郭を辿り


「早く」


蕩けるような甘い声と、誘うような瞳で…


「ずるいです」


「フッ」


恭介さんに覆いかぶさり…


唇を…


重ねた…


―――


――