Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~




頬にキスを零し


「光栄だな。でも、それは依存症じゃないだろ。お前は、しっかり自分の考えもあるし、生意気にも俺に刃向かってくるし…お前は俺の奥さんである前に『藤倉志織』ってちゃんとした一人の人間じゃないか。どこがお荷物なんだよ」


「……」


「1+1は?」


「えっ?」


「1+1は」


「はい、2です」


「ん。俺+お前も2だ。1でもないしマイナスでもない。俺達はお互い依存してるんじゃなくて、対等にタッグを組んでるんだ。お荷物なんて有るわけ無い」


……





恭介さんは、私を私以上に分かってるんだ。


そして、恭介さんは私を認めてくれてる。


「ヒック…ヒック…」


「ん…また泣いてるのか?」


恭介さんの首に腕を回し


「う、嬉しいんです」


「そっか…嬉しいか」


「はい…ヒック…」


髪を優しく梳いてくれる。