「俺は…お前と出会えて、こうして一緒になれて、お前に愛されて、お前が幸せだと思ってくれて…俺も幸せだ。…お前が誰よりも幸せつったけどな」
「はい」
「俺もお前に負けず…幸せだ」
……
…
唇が…重なった。
……
…
「恭介さん」
「ん?」
「わ私…お荷物じゃないですか?」
「まだ云ってんのか、バ~カ!お荷物どころかお前がいないと、家も会社もやってけねえだろが」
「えっ?」
「認めたくはないけどな」
「……」
「俺…お前に浸食されてるようだ」
「嘘」
「嘘なんかつかねえよ」
「だ、だって」
「ん」
「浸食してるのは…恭介さんの方です」
「……」
「浸食されすぎて…恭介依存症じゃないかと」
「恭介依存症…何だそれ?」
「恭介さんがいないと淋しいし、恭介さんに頼り切りな気がします」



