「いただきます」
一口食べて
「どうですか?」
「あぁ、美味い。甘味もこれくらいがいい…けど」
恭介さんは私の食べているケーキの大きさに驚いてるみたい
これ、ビックリするほど大きいかな?
まだ、四分の三程残ってるから、明日の朝食べよっと。
「ほんとに嬉しそうに食うな」
「はい」
「その顔でいつも俺を見てほしいんだけど」
ケーキを食べてる顔で恭介さんを…
そういえば前にも云われたな。
美味しそうに食べてると、その顔で俺を見ろって…
恭介さんをケーキって思えばいいのかしら。
それは…無理ね。
「ん?何が可笑しい?」
「えっ、あっ、いや…恭介さんをケーキとは」
「はぁ?」
「だから、恭介さんをケーキとは思えない」
「当たり前だろ。お前 また変なこと考えてんのか?」
変なことって…失礼ね。



