「恭介さんは」
「ん」
「ひいき目でそう云ってくれるけど…私、美人じゃないし可愛くないです」
そうなのよね。
結婚して一年になるけど、何で恭介さん…私を選んだんだろう?
何で…愛してくれるんだろう?
時々、悩んじゃうんだよ。
「お前は、この俺が唯一惚れた女なんだから、自信を持て。お前は可愛い。その証拠に、腹立つけど、アイツがお前のこと『可愛い子ちゃん』て呼ぶだろ」
いつの間にか抱き上げられ、リビングのソファーに…てか、私は恭介さんの膝の上。
「副社長は…冗談で云ってくれるだけです。習慣っていうか」
「はぁ~ 何処まで謙虚つうか、自覚がないつうか」
「はい?恭介さんこそ訳のわかんないことばかりいいますね」
「……」



