「でででも、食べに行くなら 嘘つかないで食べに行くって云ってくれたら」 ヒェ~! な、何故か睨まれた。 「お前が今日、何の日が分かってないみたいだから…サプライズしようとしたんだ。急に帰って連れて行こうって」 「恭介さん」 「ん」 「恭介さん、今日が結婚記念日って覚えてくれてたんですか?」 片眉を上げて 「当たり前だ。俺は誰かとは違う…って、お前、覚えてたのか?」 「あ当たり前です」 「そっか。お前が何も云わないから、忘れてんのかなって思ってた」 恭介さんの腕から逃れて