「そんなこと云ってません」


睨まれてるし。


「……」


恭介さんにそっと口づけして


「淋しいですよ」


「マジに」


「マジに淋しいです」


やっと機嫌直った。

抱き寄せようと



ピンポーン


「副社長が来られましたよ」


「チッ!」


舌打ちして立ち上がる。


「じゃあ行ってくっから」


「はい」


「ちゃんと戸締まりすんだぞ」


「はい、いってらっしゃい」


「ん…キスして」


はぁ~


恭介さんの唇にキスを…


「いってらっしゃい」


やっと行ってくれた。


でもこれで、プレゼントが買える。