土曜日


「恭介さん、起きて下さい」


「……」


「恭介さんったら」


「……」


相変わらず起きない。


だから夕べ早く寝ようって云ったのに。


「起きて下さいって」


「……」


「キ、キャッ!」


腕を引っ張ってベッドに引きずり込まれた。


「恭介さ……ゥン」


唇奪われて…


何とか離れようと身を捩り


「恭介さん、早く起きて下さいって。京都にも行かなきゃならないし、その前に大阪観光もしたいし」