な、何?


身を捩るんだけど…


――





段々目が醒めて来て


へっ?


わ、私…


「き、恭介さん!」


「やっと起きたか」


起きたかって…恭介さん


「な、何をしてるんですか?」


「ん?胸触ってる」


そ、そんなに簡単に『胸触ってる』なんて云わないでよ。


「や、止めて下さい」


「嫌」


あろうことか胸にキスまで…


「き、恭介さん…そんなことしてないで寝ましょうよ」


恭介さんが顔を上げて


「奥様」


「は、はい」


「此処暫くお前に触れてないんだけど…キスもしてないんだけど」


「仕事が」


「ん。だから今触れてる」


「……」


『今触れてる』って云われても