「何を頑張るんだ?」 へっ? 顔を上げたら…恭介さんがいた。 「ん?」 「えっと…あの~」 「……」 「お酒、お酒飲まれますか?」 慌ててソファーから立ち上がりキッチンへ行きかけたら… 腕を掴まれ 「何を頑張んの?」 まさか恭介さんの誘惑に負けないように頑張るなんて云えないし。 「だ、だからですね、今仕事が忙しいから頑張るんです」 「……」 「……」 「それをあんな深刻な顔して考えてたわけ?」 「……」 いつから見ていたんだろう。 「はい、そうです」