てより、こんな話し…歩きながらする話しじゃないような。


「お前こそ浮気すんなよ」


「な、何を!」


「浮気したら、お前と相手を殺す」


「……」


「分かったな?」


「恭介さん」


「ん?」


「私と相手を殺して…恭介さんは?」


「俺か?俺は…そうだな、海外にでも逃げて優雅に暮らすか。女を侍らせて」


「き、恭介さん!し、信じらんない」


酷いよ、自分だけ。

恭介さんを置いて歩き始める。


「クククク…ば~か」


腕を掴んで引き寄せられ


「冗談に決まってんだろ」


「……私、浮気なんてしませんから。勿論本気も恭介さんだけですから。恭介さんだけで…手一杯ですから。恭介さん以外欲しくないですから」


「ん」


頭のてっぺんににキスを落とし


「早く帰ろう。電車は止めて車で…タクシー代は払うから」

「フフフ…ありがとうございます。お陰さまで破産しなくて済みました」


「ハハハ…」


タクシーを止め家へ