お店を出て、少し酔い醒ましを兼ねて歩く。
「恭介さん」
「ん?」
「私…やっぱり女の子なんですかね?」
「佐久間さんか?」
「はい。奥さんには見えないのかなぁ」
「クククク…あれはわざと女の子って云ったんだろ」
「わざとですか?」
何でそんな必要があるの?
「フッ 俺がヤキモチ妬かないようにだろ」
「えっ?」
「俺がヤキモチ妬きなのを知ってるから『女の子』って」
「……」
「フッ カッコ悪いよな。佐久間さんには何でもバレてる」
恭介さん…
「佐久間さんにも妬くんですか?」
「ん? さぁ、どうだろうな」
照れ笑いしてる。
恭介さんの腕に掴まって