一杯目を飲んで二杯目を注文する…と、支配人の香川さんが


「今日はバレンタインなのでスペシャルカクテルがございます」


「スペシャル?きつい?」


「いえ、そんなにアルコール度数は強くないですが」


「ん、ならお前、それにするか?チョコレートのお返しだ」


「はい、じゃあそれをお願いします」


「かしこまいりました。藤倉様はスコッチで宜しいですか?」


「ん」


香川さんが下がって


「スペシャルですか~どんなんでしょうね?楽しみ」


このお店は恭介さんが個人的に支配人の香川さん、バーテンダーの佐久間さんと親しいから好みを憶えていてくれる。