「志織、家に何か食うもんあるか?」


「えっ?あ、少しくらいなら」


「ん。なら、それで簡単に昼飯にして出掛けよう」


「えっ?」


出掛けるって?


「映画でも見て晩飯食おう」


「……」


「な!」


「は、はい」


「ん」


珍しい。


恭介さんがデートに誘ってくれるなんて。


やっぱり気を遣ってくれてるんだ。


恭介さん…今日は甘えるね。


恭介さんの優しさに。