「ん、どうした?溜め息ついて」


へっ?

あ、恭介さん。


「どうもしてませんよ。恭介さんこそ…何か用ですか?」


いきなり台所に来るんだもん。


「ん、水」


「あ、あぁ、はい」

冷蔵庫から水を取り出し渡す。


水を受け取り


「まだ片付かないのか?」


「あ、もうすぐです」


「ん…お前も飲むか?」


「水ですか?」


「お前、熱ないよな」


おでこを触って


「ありませんよ、何ですか?」


「いや、誰が水飲むかって誘うか?酒だろ」


あ~ お酒ですか?



「はい、少しだけ」

「ん」


いつものようにヴァイオレットフィズを作ってくれてる。


台所の片付けを終わり、リビングへ


恭介さんの隣に座り


「ん」


「ありがとうございます」


やっぱり恭介さんが作ってくれるヴァイオレットフィズは美味しいなぁ。


「何ニタニタ笑ってんの?」


ニタニタって…失礼ね。


「恭介さんに作ってくれるヴァイオレットフィズは美味しいなぁと思ってですよ。ニタニタしてません」


「クククク… 今度は膨れてるし」


「……」


「クククク…ハハハ…」