明くる朝


「ゴホッ、ゴホゴホ…」

「風邪だな、37、5゚ある。今日は寝てろ」

「……」


「ん?」


「恭介さんのせいですからね、ゴホッゴホッ」


咳が止まらない。


「俺が移したってか?」


「……」


「それとも裸でいたからか?」


「き、恭介さん」


「クククク…お前…熱で赤いのか?恥ずかしいから赤いのか?」

「り、両方です」


「ハハハ…さぁ、もう寝ろ」


「恭介さん」


「ん?」


「そ、傍に…」


「フッ 水枕用意してくっから待ってろ」


「はい」


水枕を持って来てくれ


「頭上げろ」


ミルクも温めて


「これを飲め。蜂蜜入れてあるから」


起こしてくれてミルクを。


「美味しい」


「そっか」


ミルクを飲み終わり


「じゃあ寝ろ。…フッ 心配しなくても此処にいてやるから、な」


「は、はい…恭介さん」


「ん?」


「ありがとう」


「ん」


額にキスを落とし


「早く治れよ」