*恭介side*


電車に乗ったまま何周もって…


可愛すぎんだろ。


恥ずかしいのか真っ赤になって俯いてる。


コイツはどんだけ俺の心を狂わせたら気が済むのか。


コイツを見る度、触れる度、香りを嗅ぐ度…俺はコイツが欲しくなる。


俺…どんだけコイツに囚われてんだよ。


結婚して半年以上経つけど、飽きるどころか益々コイツにはまっていく。


愛し合えば愛し合うほど…何度でも欲しくなる。


志織…


お前はどうなんだろうな?


口に出して聞くのが恐いような気がして


フッ 俺が怯えるなんて有り得ないだろ。


離したくない


離したくない


ずぅ~と傍に置いておきたい。


クククク… 俺がこんなに一人の女に溺れる日が来るなんてな。


「な、何が…お、可笑しい…ゥン」


笑った俺に聞いてくる唇を塞ぎ


―――


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志織の温もりに身を沈めた。




*恭介side 終*