「いや、昼間に電話掛かって着て志織ちゃんが来てねえかって」


「えっ?」


誠さん所へ行ったと思ったのかしら。


「買い物に行って中々帰って来ないって心配してたから」


買い物?


あ~まさか本当のことは云えないよね。


「すみません。恭介さんが寝てる内に帰って来るつもりだったんですが、遅くなっちゃって」


「いや、気にしないでいいよ。アイツ…志織ちゃんのこととなると馬鹿になるから」


「……」


「ハハハ…まぁ、たまには心配さすのもいいさ」


「誠さん」


「風邪は?風呂に入ってるくらいなら大丈夫か?」


「はい、だいぶよくなってます」


「うん。明日もう一日ゆっくり休めばいいだろ」


「はい」


「じゃあ、月曜日に」


「はい、お休みなさい」


電話を切って…