「誰が我が儘だって!」


恭介さんが立っていた。


「……」


「えっ?どうせ瑞穂だろ。二人して俺の悪口大会かよ」


あ~完全に怒ってるよ。


「だ、誰も悪口なんて」


「煩い、出て行け」

バァーン!


寝室のドアを乱暴に。


はぁ~どうしよう?

出て行けだって!


かなりお冠だわ。


今は何を云っても聞く耳持たないだろうし。


暫く何処かへ行こうか?


今、恭介さんの顔を見たら私も何か云い返しそうだし。


うん、散歩にでも行こう。


一応お昼ご飯を出しておいて。


あ、メモも忘れずにと。


――