「駄目だ」 顔が離れた。 「風邪が移るぞ。こんなにくっつくのも駄目だな」 私を離そうと… 「フフフ…もう遅いですよ。移ってるならとっくに移ってます」 「……」 「移ったら恭介さん…看病して下さいね。去年のように」 「ん?」 「フフフ…」 「フッ そうだな」 私を抱いたまま横になって 「寝る」 「はい。おやすみなさい」 頬にキスして、頭を抱き寄せる。 フフ、いつもと反対だわ。 私が今晩は恭介さんの熊五郎ね。