「お疲れ様です」


「ん。もう、帰れるか?」


「はい」


やっと仕事が終わって今から帰宅。


時間は8時半を回ってる。


エレベーターに乗って


…あれっ?


「恭介さん、どうしたんですか?」


「ん?どうしたって?」


「ちょっと失礼しますね」


額に触って


「熱…あるみたいですよ」


顔が何か赤いし、息も心持ち荒い。


「熱?無いだろう。大丈夫だ」


「でも…微熱だとは思いますがありますよ」


地下駐車場に着いて


おぉ、寒っ!


さすが2月だわ。


「恭介さん車、私が運転しますね」


「大丈夫だって」


「駄目です。それともお医者さん行きますか?」


「……」


車のキーを渡して助手席へ。