「クククク…茹で蛸」


「き、恭介さんのせいです」


「ふ~ん 悪いのは俺なんだ」


「えっ?」


恭介さんが…拗ねた。


い、いや そんな子どもみたいな。


「恭介さん」


「……」


「恭介さんってば」

「……」


わざと困らせて喜んでるんだから。


どうしたらいいのよ。


――





し、仕方ない。


恭介さんの耳元で


「せっかく着物を着たんだから…もう少しこのままでいたいんです。お年玉は…」


「……」


「晩まで…待って下さい…ね」


頬に


…チュッ!


キスをした。


やっとニヤリと笑い


「フッ 約束は守れよ」


「は…い」


「シャンパンゴールドも」


……





「えっぇぇぇぇぇ…ゥン」


優しく唇を奪われた。


それは…綿あめよりも甘いキス