「またお前は…今度は何泣いてんの?」
えっ?


「や、やだ。泣いてる…」


知らぬ間にまた涙が零れる。


「ん?」


「フフフ…な、何でだろ?か、勝手に涙が…」


「涙が勝手に零れるのか?フッ お前、そんだけ泣くと水分不足になんぞ」


「フフフ…ヒック…そ、そうかも」


私の手からグラスを取り上げ、フォークでイチゴを取り出し


「ん」


「えっ?」


「ほら食わせてやっから…口開けろ」


「……」


「ほら」


慌てて口を開ける。




イチゴをほり込まれた。


「美味いか?」


「は、はい」


「ん…ほら」


もう一個イチゴを…

恭介さんはシャンパンを飲みながら、私にイチゴを食べさせてくれた。