唇が離れ


「き、恭介さん…ヒック…」


「まだ止まんないか?」


「ヒック…な、何で…だ…ろう。フフフ…ヒック…」


頭を撫でて


「体洗ったか?」


「ヒック…ままだ…です」


「フッ じゃあ、洗ってやっから」


「いいえ、じ自分で…」


恭介さんから離れようとすると


「キャッ!」


抱き上げてバスタブから椅子に座らされ


「き恭介さん…は恥ずかしい…です」


「クククク…やっと止まったな」


ビックリしたのと恥ずかしいのとで涙が止まった。