ヴァイオレットフィズを飲んで


「大丈夫ですよ。照明の加減じゃないですか?」


笑顔を見せる。


「……」


「ち、ちょっと失礼しますね」


「ん?」


「ちょっと化粧室」

「ん」


席を立ち、化粧室へ


――





ダンスが終わっても誰も恭介さんに声も掛けなかったし、視線も感じなかった。

私の思い込みだったのね。


私、ホントに嫉妬深いな。


気をつけなきゃ。


うっとうしい女とか重たい女って愛想つかされるわ。


こんな顔してちゃ駄目。


志織、笑うのよ。