休みの最終なので道路が込むかと思ったけど、下りだからまだ、大丈夫。


明日の帰りがちょっと心配だけど…


暫く走らせて…海岸通りに出た。


何処へ行くのかと思ってた様子の恭介さんも


「…ん?」


分かったかしら?


「ちょっと早いけどお昼にしましょう」

着いた場所は―


恭介さんお勧めの…お蕎麦屋さん。


私にとっての思い出の場所。


「此処か」


「はい」


お店に入って注文する。


「今日は思い出を辿るツァーです」


「思い出を辿るって…まだ、半年位しか経たないじゃないか」


「もう半年ですよ」

「ん?」


「色々あった半年…長いような短いような…もう一回あの時に戻ろうかなって」