「あ~もういい。そんなキョトン顔してないで早く口紅塗り直せ。そうでないと結婚式に出れなくなる」
あ、そうだ。
慌てて恭介さんから離れ口紅を塗り直して時計を見たら
「まだ9時半になってないですよ。充分間に合います」
勘違いしてんのかしら?
「ん?そういう意味じゃなくて口紅剥げてトロンとしたお前を見てたらベッドに直行したくなるって云ってんの」
「…は、はぁ?」
べ、べ、ベッドに直行って…そ、それって…
「だから襲いたい」
「あ~もういいです。その先は云わないでも」
手で恭介さんの口を塞ぎ
「行きましょう。早く、ね。行きましょう」
恭介さんの腕を引っ張って玄関を出る。
はぁ~ホントに何を云うんでしょう恭介さんは。
「クッククク…ハハハ…」
笑ってるし。
何だか…疲れた。



