Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~




「ん、どうした?」

「えっ?」


「マジマジ人の顔を見て」


あ、ヤバい。


見つめすぎたわ。


「な、何でもないです」


「……」


「……」


「ふ~ん」


何だかニヤリッと笑って


「惚れ直したか?」

「え、えっ?ち、違います違います」


慌てて顔の前で手をブンブン振る。


「お前…俺に惚れてないの?」


「えっ?」


「『惚れ直したか?』って聞いたのに『違います違います』ってご丁寧にも重ねて云ってくれてるし」


「……」


「もう俺に惚れてないんだな」


片眉上がってます、恭介さん。


だけど何でそんな言い掛かりつけられなきゃいけないのよ。

本当に意地悪なんだから。


「志織」


「だ、だからですね」


「……」


「惚れ直さなくてもですね、ずっと惚れてますから」


あ~恥ずかしい。


何を云わすんですか!