「何を百面相してんの?」 うっ、うわっ! 恭介さん いつの間に入って来たのよ? 「支度は出来たのか?」 「あ、はい」 慌てて立ち上がり 「どうですか?おかしくないですか?」 恭介さんの方に向き直り 「……」 「き、恭介さん」 何か云って下さい。 「あ、あぁ。ん、似合ってる」 「ホントですか?」 「あぁ。嘘着いても仕方ないだろ」 そりゃそうですけど。 「じゃあぼちぼち行くか」 「はい」 略礼服を着た恭介さんはやっぱり素敵なんだよね。 見惚れちゃうわ。