暫く飲んでいて


「来年の花火は」


「来年も行きましょうね」


「此処からビール飲みながら見ようか」

……


…へっ?


「あ、あのぅ」


「ん?」


「こ、此処から花火…見えるんですか?」


「あぁ」


ニヤリと笑い


「知らなかったのか?」


「……」


やっぱり…意地悪だ。


「クククク…」


「恭介さん」


「ハハハ…」


「も、もう!先に教えてくれたらいいじゃないですか?恭介さんの意地悪!…嫌い」


立ち上がって部屋に入ろうとすると


抱きしめて


「悪かった」


悪いなんて思ってないし。


羽交い締めされてるのを逃れようと暴れると


尚更、強く抱きしめられ、膝の上に


……


…ッ!


口づけされた。


深く…強く…そして…甘く…


「…ぅ…ぅ…ぅぅん…」