俯いたまま顔を上げようとしない。


仕方ねぇな。


耳元で


「俺も嫉妬してた」

「えっ?」


驚いたように顔を上げ


「嫉妬って…誰に」

「ん。お前があのレストランに誰か男と行ったことがあって…それで居心地悪いのかと思ったんだ。だから、そのいもしねえ男に嫉妬した」


「き、恭介さん」


みるみるうちに顔が赤く染まり、瞳がキラキラ輝いた。