「云ってみ」


「……」


「志織」


「き、恭介さん…」

「ん?」


「…や、ヤキモチ妬きだと…ウザい女だと…重い女だと…思いませんか?」


「はぁ?」


嫉妬してんのは俺の方なんだけど…


一体何を…


「嫉妬深い女って…愛想尽かさないですか?…嫌いにならないですか?」


今にも泣きそうだ。

一体全体どうしたんだ?


コイツの考えてる事が分かんねぇ。


「お前が何を云うのか分かんないが、嫌いになることも、愛想尽かすこともないから…だいたい結婚してまだ二週間しかたってないぞ」


俺の手を取り、握りしめ


「あ、あのお店…」

「ん?」


「恭介さん…何回も行ってるでしょ?」

「あ、あぁ」


今まで連れて行かなかったから怒ってんのか?