テーブルに案内され
此処は各席が離れているので、気を使わなくて済む。
俺はいつものスコッチ。
「お前、何する?」
「ヴァイオレットフィズで」
「ん」
数種類のおつまみと酒がきて
やっぱりさっきあまり食わなかったから、おつまみを食ってる。
「何か付いてますか、私の顔に?」
「い、いや」
「いえ私の顔をじぃっと見てるから」
「……」
「あっ、もしかして…可愛いいなぁとか」
「……」
真っ赤になって
「じ、冗談ですってば」
「……」
「き、恭介さんてば!ほんとにどうしたんですか?」
戸惑ってるような顔をしてる。
「…さっきの店な」
「は、はい」
「行ったことあるのか?」
「ないですよ」
「ん、なら何であんまり食わなかった?」
「あっ。…食べてましたよ」
声が小さくなり…俯く。
「さっき食わなかったから、今、食ってるんだろ?」
「……」
「ん?」
顎に手を掛け顔を上げさせる。
「……」
目が潤み、唇が震えてる。
やっぱり男と…



