色々と見て回り、


「このジャケットとかどうですかね?」


「ん…いいんじゃねえか」


「じゃあ恭介さん、ちょっと羽織ってみて下さい」


「俺がか?」


「だいたい同じくらいの背格好でしょ」

俺の着てるジャケットを脱がせ羽織らせる。


「うん、大丈夫ですね。ありがとうございます」


ジャケットを脱がせ


「これに決めます」

「ん。支払いは俺のカードで」


財布を取り出そうとすると


「あっ、私が払います。誕生日プレゼントだから」


「お前からだけじゃなく、俺達二人からのプレゼントだ。別の物を探すのもめんどくさいからな」


「…じ、じゃあ割り勘で」


割り勘?


まぁ、律義な奴!


「じゃあ、後から半分返してもらうから、今はこのカードで払っておけ」


「はい」


やっと納得して支払いに行った。


普通なら男に払わせるだろ。


何か面倒くさい奴だな。


まっ、それがコイツのいいところだが…