お風呂から上がって

リビングで恭介さんはお酒を飲んでいた。


「飲むか?」


「いいえ。髪乾かして来ますね」


寝室に入って乾かしてると恭介さんが


「乾かしてやる」


ドライヤーを取り上げ乾かしてくれる。

優しいなぁ、恭介さんの指


ドライヤーを止めて


「ありがとうございます」


「ん」


抱き上げられた。


「し、社長」


「社長じゃねえし」

「恭介…さん」


「ん」


ベッドに寝かされ、そっと口づけを…


「勝手に引っ越しや結婚の日を決めたけど…お前よかったのか?文句ないか?」

あら、珍しい。
気にしてるのかしら。


フフフ…


まぁ、そこが社長のいいところなんだけど。


いつも勝手で我が儘俺様がたまに見せる優しさって…何か…ズルい。


何でも許しちゃうじゃない。