【黒崎誠 side】



はぁ~大丈夫だった。


「ん、どうした?」


「どうしたもねえよ」


全てお前のせいじゃねえか。


持って来た書類について説明し


「あ、来週から新しい秘書廻すから」


「やっとか。遅いんだよ」


ホントにコイツは俺達の苦労を知らんと!


「さっきの子猿か?」


「へっ?こ、子猿?ハハハ……」


高藤が聞いたらどんな顔すんだろ。


「あんな子猿で大丈夫なのか?」


後ろで水野が笑いを堪えてる。


「大丈夫だ、俺が直々面接をして採ったんだ。それにこの四ヶ月、各部署を廻らして修行させた。今は此処で最後の仕上げだ」


「アイツは俺の秘書になる事を知ってんのか?」


「いや、まだだ」


「タイプは今までのとは違うが…使えるんだろうな?」


「今までのより遥かに優秀だ。それにな」