「賑やかでしょう。ごめんなさいね」
「い、いえ」
お母様も綺麗で優しい。
「あ、これ、お口に合うか分かりませんが」
「ありがとう。デザートに戴きましょうね」
「志織ちゃん、中味何?」
「瑞穂」
「だって冷やさなきゃいけない物なら冷蔵庫にいれなきゃ」
瑞穂さん、はっきりしてるなぁ。
「ゼリーとプリンです」
「わ~ありがとう、大好きなんだ」
さっさとキッチンへ―
「で、恭介 昼飯前に聞かせてもらおうか」
「親父、お袋、俺 志織と…コイツと結婚すっから」
社長、もうちょっと云い様が。
私は俯くしか…
「お前が結婚したいのは分かってるが…志織さん、いいのか?こんな自分勝手で我が儘気ままな男と結婚して」
お父様
「親父、何を」
「お前は黙ってなさい」
鶴の一声だ。



