「何?」
「えっ?」
急に怖い声が頭上から落ちてきた。
「俺と親父を見比べてっから」
「い、いえ、そ、そんな」
「フフフ…そりゃお父さんと兄さんが全然違うからよね」
「……」
「兄さんは自己チューの我が儘男なのに、お父さんは優しいし、いい男だもんね~志織ちゃん」
「瑞穂、テメエは煩い」
妹さん、瑞穂さん よく平然と社長に突っ掛かれる。
尊敬しちゃう。
「二人共、志織さんがビックリしてるじゃない。もう止めなさい」
お茶を持って来て下さったお母様の一言で、二人はピタッと…
す、凄すぎる。
社長を黙らせる人がいるなんて。



