Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~




お母様に案内されてリビングへ―


「こんにちは」


えっ?


顔を上げると、妹さんが!


「お前…今日居たのか?」


「当たり前じゃない。兄さんが志織ちゃんを連れて来るのにデートなんかしてられません」


デートなんかって…


妹さん、副社長はいいんですか?


「誠がよく納得したな」


「兄さんとは違って優しいもん。ね~志織ちゃん」


「へっ?あ、あの~」


ど、どう答えたらいいのよ。


「ハハハ… 志織さんが困ってるじゃないか」


「親父」


お父様


「改めまして、いらっしゃい。この賑やかな二人の親父です」


「あっ、初めまして。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。高藤志織です」


またまた深々と頭を下げる。


「あぁ、そんな畏まらないで…楽にして下さい。座って、座って」


「はい、失礼します」


お父様…いい人だな。


ダンディで気さくで…


ほんとに社長のお父様かしら。