Secret Prince[短篇]





「久しぶり。」


「……久しぶり。」






何事もなかったのように話しかけてくる望。



なんで……


私は会いたくなかったのに。







しかも望の隣には綺麗な子が立っていた。













飽きた、そう言って一方的に別れを告げた元カレ。





彼が今、
私の目の前にいる。














「…お前、変わってねーな。」






後ずさる私。





「そう?」









不思議そうに私を見る裕二さん。












「の、望こそ、何でここにいるの?」







距離をとりながらも気まずくなりたくないから話しを続ける。









「…梨華、ここのジンクス知ってる?」





望が隣の子を見ながら笑う。






ジンクス?









「し、知らない。」


「…へー。ってか彼氏?」











ようやく裕二さんの存在に気付いたらしくそちらを向く。