Secret Prince[短篇]






私の言葉を聞き終わるか、聞き終わらないか、曖昧なところで裕二の体重が私にかかった。







「今日は寝れねぇな」


「……もうっ」









結局は裕二のペース。








そのまま、私達は甘い時間を過ごした。















ピピピ…




耳もとで鳴る目覚まし音。


「ん〜」





寝転びながら手をおもいっきり伸ばして時間を確認。





ジャスト7時。








隣には体を上下に規則正しく動かし寝息を立てる裕二。







「朝ごはん作らなきゃ…」








裕二の髪を撫で、ベッドから出るために体を起こす。







「…かっこいいなあ」




寝ている裕二の顔を覗き込む。

整った顔立ち
長いまつげ
サラサラな茶の髪










「…誰が?」




寝ているはずの裕二の声で、びくりとする。







「お、起きてたの!?」





なんかすっごく恥ずかしいんだけど!